「お、魚の塩焼き売ってんじゃん。一本お願いします」
「はいよ! お姉さんは?」
「いえ、私は大丈夫です」
「そう? なら塩焼き一本で五百円ね」
おかしい。
私は仕事に来ているはずだ。なのにどうして五条さんと屋台で食べ歩きをしてるのだろう。
今回の任務は一般企業からの依頼という珍しいものだった。
国内某所の観光地にあるリゾートホテルで事故が頻発しているのだという。事故が起きたのは改装工事中の旧館。死者こそでなかったものの、作業員の約六割が何らかの形で事故に巻き込まれたそうだ。作業員たちは皆、安全管理には問題が無かったと証言していた。後日警察が現地を訪れた際も安全管理に問題なしとの結論が出ている。それでも事故は防げなかった。
そういった噂はどこからともなく広がっていくもの。事故の噂は地元住民たちにも広まった。彼らは口を揃えて“祟り”だと言った。ホテル側としてはそんな噂が広まっては堪らない。警察に相談しても、調査で問題が確認できなかったため大がかりな捜査は難しいと断られてしまった。その時に高専を斡旋されたという経緯だと聞いている。
この案件は本来、五条さんが請け負うようなランクのものではない。が、ハイシーズンの観光地のため一刻も早い解決が望まれていたのと、どこかの誰かさんが「ついでに観光して僕もリフレッシュしたい」と本気の駄々をこねた結果、五条さんが派遣されることになったのだ。しかも任務の後に休暇も付けたから、二泊三日の小旅行だ。今回は関係者が多いため、私もサポート役で同行することになった。……というのは建前で、これもどこかの誰かさんが駄々をこねた結果である。五条さんの相手が面倒なのは分かるけど、もう少し粘ってほしい。
「うまっ! 川魚なのに全然臭みがない」
「この魚ね、俺が毎朝川で釣ってきてんだよ」
「へぇ! そこの川って魚釣れるんですね」
「違う違う。もう少し山の中の川だよ。昔はそこの川でも釣れたんだけどね――」
五条さんはというと、すっかり観光モードだった。現地入りが夕方ごろだというのにホテルにチェックインもせず、荷物をロッカーに預けてすぐに町中へ繰り出したのである。そしていつの間に予約したのか、着物レンタルに連れていかれてあれよあれよという間に真っ黒なスーツから素敵な着物に着替えさせられた。そして五条さんと一緒に石畳の宿場町を散策しているわけだが。
「ねぇ、あの人モデルかな」
「あの髪色だしモデルか俳優じゃない? なんかの撮影なのかな」
「隣のスタッフさんとの身長差えぐいね。何センチくらいあるんだろう」
道行く人たちがこちらをチラチラと伺いながらコソコソ話をするもんだから、居心地悪いったらありゃしなかった。
とにかく五条さんが目立つのだ。行く先々でお店の人とテンション高く会話するから皆が振り向く。それであの外見だ。誰もが撮影だと思ってるし、私は皆からスタッフだと思われてる。まぁ、あながち間違ってはいないけど。
「君も食べれば良かったのに」
「もうお腹いっぱいで入りません」
「ええ! 君、移動中にちっさなサンドイッチしか食べてないじゃん。霞食って生きてんの?」
「五条さんと同じ量食べられるわけないじゃないですか。体格差を考えてください」
「ま、それもそっか」
気付けば五条さんの手には竹串だけが残されていた。小ぶりとはいえ、一尾まるごとだったのに。頭の片隅にピンクの丸いゲームキャラクターが浮かんできたのは黙っておこう。
「そもそも、私たち仕事しに来たんですよね? いくら何でも観光楽しみ過ぎなんじゃないですか?」
「固いこと言うなよ。君だって楽しんでるじゃん。そのヘアアレンジとメイク、レンタルプラン外のオプションでしょ?」
「うっ……」
図星を突かれて何も言えなくなってしまった。
確かにヘアメイクのオプションは頼んだ。そりゃあ可愛い着物を着るんだったらそれに合わせた髪型にしたいし、メイクだって可愛くしてもらいたかったから。それに今回の費用は五条さん持ちだ。どうせなら五条さんに「お金を出した甲斐があった」と思ってほしい。そんな乙女心がむくむくと湧き上がってきたのだ。
白状しよう。私も浮かれていた。
あわよくばいろんな人に「あら、お似合いのカップルじゃない」って言われて、照れてみたかった。良いじゃないか。ちょっとくらい妄想したって。結果は気合を入れ過ぎたスタッフになってしまったけど。
「いいじゃん。大正ロマン風っていうの? 似合ってるよ」
「……ありがとう、ございます」
「それとね、これも仕事の一環だから安心して」
そう言って五条さんは石畳の坂をずんずんと上り始めた。
人の集まる大通りを離れて、私たちは坂の上の神社を目指す。鳥居に続く階段に覆い被さるように木々の葉が茂っている。鎮守の森、というやつだ。参拝客は一人もおらず、葉擦れの音が聞こえるだけだった。
「今回の案件、地元の人たちは“祟り”だと思ってんだっけ?」
「はい。大型の重機を使えるように松の木を伐ってしまったのが原因だそうですよ」
地元の人によると、その松にはこんな言い伝えがある。
この地域一番の反物屋には一人息子がいた。これがとんでもなく出来の悪い息子で、ろくに働きもせず博打に明け暮れていた。ある日、父親は皆を集めて息子ではなく番頭を跡取りとすると告げた。当然息子は面白くない。そこで息子は番頭に「友人から借りたものを返す約束をしていたが、急用ができていけなくなったので代わりに返してきてほしい」と偽の用事を言いつける。番頭は待ち合わせ場所だという松の木の下で息子の友人を待っていたが、現れたのは破落戸ども。必死の抵抗も虚しく、番頭は鎌で滅多切りにされて死んでしまった。
「斬られた番頭は死ぬ間際にその松の木にしがみ付いたそうです。ものすごい力だったらしく、死体を隠すことができなくて仕方なく松の木の下に埋めたんだとか」
「その松を伐っちゃったんだ。なーんでそんな事するかねぇ」
「三年前に例のリゾートホテルが大手チェーンに買収されたのをきっかけに都心からの移住者が増えたみたいです。昔からここに住んでいた人たちはもう高齢者しか残ってないみたいで」
「なるほどね。事故の話が広がってるわりに被害が小さいのはそのせいか。知らなきゃ怖がりようがない。でも――」
そろそろ危ないかもね。
五条さんの声色に少しだけピリリとした緊張感が混ざった。私も背筋が伸びる。この前みたいなことにならないように。でも万が一何か起きた時には私も動けるようにしなくては。地元の病院に話を通すとなると依頼主は嫌がるだろうから、ホテル側に救護スペースを提供してもらわないと。念のため家入さんから預かった呪符の数も確認しておかないといけないし……。
私の力みが伝わったんだろう。五条さんは足を止めて私の顔を覗き込んだ。
「大丈夫。僕、最強だから」
「それは分かってますけど……」
「万が一、一般人を巻き込むような事態になったらいろいろ頼むよ。君なら安心して背中を任せられる」
ぽんぽんと私の肩を優しく叩き、私の手に指を絡めて歩き出した。
こういうところ。こういうところが狡い。そんな風に上手におだてられて、優しくされたらいろんな意味で勘違いしてしまうじゃないか。
ふと、この前の夜の事を思い出す。酔っぱらって、五条さんと一緒に空を飛んで、ハグして、それから……キスをした。お酒の勢いが為せる技。でも五条さんは素面だった。どっちが先にキスしたのかは覚えてないけど、嫌がられた記憶もない。嫌がられてないってことは、同じ気持ちってことなんだと期待してしまう自分がいる。
でもいつもの五条さんは私から距離を詰めると顔を真っ赤にしてしまうのに、あの時は照れてるようには見えなかった。それって「せっかくだから楽しみたい」ってことなんだろうか。百人斬りどころか恋愛経験ゼロって聞いたからキスとかは真面目な関係になりたい相手としかしないって勝手に思い込んでたけど、よく考えてみれば恋愛経験の有無と誠実さは必ずしもイコールではない。そもそも五条さんには良からぬ噂があったのだ。火のない所に煙は立たぬ。何か理由があってのことなんじゃ――
「ぅお!?」
がくん、と視界がブレた。石段を踏み外したらしい。さもありなん。平時でも何もないところで転ぶんだから、着物で考え事をしていれば当然だ。
「ちょっ、大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
「本当に? 足、捻ってない?」
「本当に、大丈夫です。ちゃんと歩けます」
私よりも五条さんの方が動揺してるみたいに見えた。ああ、恥ずかしい。なんだかドジっ子アピールして構ってほしい人みたいになってしまったじゃないか。
でも、どうでもいい人に対してこんなにも動揺して心配するだろうか。少なくとも五条さんはそんなタイプではないように思う。でももしかすると……。
ああもう! まどろっこしい!
「五条さん、一つ聞いても良いですか?」
悩んでぼけっとして迷惑かけるくらいなら聞いてしまえ。野暮天上等だ。
「なに?」
サングラスの向こうの碧い瞳がしっかりと私を捉える。怖い。でも、はっきりさせなくては。
「この前のことなんですけど――」
「悟くん!」
私の言葉を遮るように、可愛らしい声が降ってきた。
声の主は石段を軽やかに駆け下りてきた。その声に相応しい、大きな目が印象的な可愛らしい女の子だった。彼女の後ろには明らかに年の離れた男性が立っている。彼女はラフな格好をしているのに、その男性はスーツ姿だ。もしかしてボディーガードってやつ?
「久しぶり。こんな所で会えるなんてすごい偶然! ここへは観光で?」
「仕事と観光。本当に、こんなところで会うなんてね」
五条さんはというと、全ての感情が抜け落ちたみたいな顔をしていた。アイマスクをしててもあんなに表情豊かな人なのに。
「うふふ。嬉しい。ねぇ、いつまでここに居るの? せっかくだから二人で一緒にご飯とか――」
「悪いけど、それはできない」
ぐい、と力強く肩を抱かれた。驚いて五条さんを見上げると、大丈夫というように笑顔を向けられる。
「僕は彼女と一緒にここに来てるんだ。大事な人を置いて二人で食事なんてできないよ」
彼女に見せつけるみたいにぴったりと体をくっつけて“大事な人”と強調する五条さんに、その子はポカンとしていた。
「あら、その人、新しい女中ではないのね」
今、なんて言われた?
「はじめまして。――、悟くんとは――、――。家族ぐるみで――、婚約も――――。よろしく」
心臓がばくばくする。言葉は聞こえるけど、ところどころ理解できなくて世界が膜の外側にあるみたいだ。それでもこの人が五条さんと婚約してることは分かった。
相手の女の子が笑いながら手を差し出した。五条さんの関係者ってことは呪術界でも相当な地位の人だ。五条さんに恥を掻かせないためにも愛想良くしないと。何とか笑顔を作って、私も手を差し出す。
「いい加減にしてくれないかな」
それを阻んだのは五条さんだった。女の子に向かって差し出した手を五条さんの大きな掌が横から攫って恋人繋ぎにしてしまった。
「やだ、私はただ仲良くしようと――」
「術式を発動させようとしたくせによく言うよ」
さぁ、と血の気が引いていく。目の前の女の子は会ったばかりの私を……、術式で攻撃しようとした?
「そんな怖い顔しないで。ちょっとした“悪戯”のつもりだったのに」
「“悪戯”で済ませてくれるような相手なら僕だってこんな顔しない」
「……ごめんなさい。悟くんとあんまりにも仲良さそうだったからヤキモチ焼いちゃったの」
「そもそも君との婚約は破棄するって音羽の爺様に伝えたはずだけど?」
「爺様は先代当主でしょ」
「隠居した後も重要なことは爺様が決めてるって聞いたけどな。いずれにしても僕が結婚したいのはこの子だ。君から現当主にそう伝えてくれるかな?」
ああ、私、役割を全うしてる。この日のために五条さんの偽彼女になったんだ。分かってたはずなのに胸が締め付けられる。
「……そうね。認識の齟齬があるみたいだからお父様とお話した方がよさそう」
そう言うと、その子は私には一瞥もくれずにその場を立ち去った。
「大丈夫?」
「え?」
「震えてるし、指先が冷えてる」
自分の手に視線をやると、確かに指先が不随意に動いていた。五条さんは恋人繋ぎにしてた私の手を開かせて、体温をうつすみたいに大きな手で挟む。
「先に服着替えてて。サクッと聞き込み終わらせて追いかけるから」
「分かりました」
「それと……、さっきはごめん。ホテルに戻ったらちゃんと話すから」
話すって何を?
その言葉が私の口から飛び出す前に、五条さんに抱きしめられてしまった。
◇ ◇ ◇
いろんな出来事が重なるときは、とことん重なるものである。
着物レンタルショップで五条さんと合流して一緒にホテルに向かったのだが、まさかのオーバーブッキングで私たちの部屋がないことが発覚した。今は観光シーズンど真ん中。同じホテル内では替えの部屋は見つからず、提案されたのは別のホテルのスイートルーム一室のみだった。宿がないよりはずっとマシだし、スイートルームなら部屋はたくさんあるから着替えも何とかなるだろう。提案されたホテルのホームページで写真を確認したらベッドも二台あるみたいだったからOKしたのだが……。
ふかふかの絨毯。電気屋さんでしか見たことない大きなテレビ。窓からは夕焼けで朱く染まる海が見える。そして極めつけは寝心地のよさそうな……、キングサイズのベッドが一台。
「五条さん、これ……」
そう。案内されたのはオーシャンスイート。ホームページの写真はスイートツインで、違う部屋だったのだ。
「今日の宿があるだけマシじゃない? 部屋も追加料金なしでスイートルームにアップグレードできたんだし」
「それはそうですけど……とはいえ私たち同室ですよ? ベッドが一台しかない部屋に同室」
「仕方ない! 切り替えてこ! リビングで仕事してくるから、楽な格好に着替えてこっちで少し休んでなよ」
五条さんは私の返事も聞かずにベッドルームをあとにした。途方に暮れる私を小馬鹿にするかのように、かもめの間抜けな鳴き声が聞こえてきた。
「はぁ……」
五条さんと二人で同室に宿泊。しかもスイートルーム。ベッドは一台。窓からはきっと素敵な夜景が見えることだろう。恋愛ドラマもビックリのご都合主義的な展開だ。きっと普段の私だったらパニックを起こしてとんでもない奇行に走っていたに違いない。
そうならなかったのはさっきの出来事のせいだ。
怒るべきなのだろう。初対面なのに女中だと呼ばれた挙句、五条さんによれば術式で攻撃されそうになったのだから。でもそんな気にはならなかった。だってあまりにも自然だった。比喩表現ではなく、あの子にとって私は五条さんに付きまとう害虫なのだろう。あの子が私を攻撃するのは、私が害虫を追い払うのと同じなのだ。そしてその過程でうっかり殺してしまっても心を痛めることもない。あの一瞬でそれが分かってしまった。そして、偽物とは言え、五条さんの彼女になるってことはそういう視線に晒され続けるってことも。
分不相応。
そんなの分かってた。そもそも私は五条さんが面倒なお見合いをしなくて済むように契約した。どの家とも結びつきを強めないため、そして五条さんの趣味が悪いと思わせて諦めるための偽彼女なんだから、身分も外見もつり合うわけがない。
「可愛かったなぁ」
許嫁だって子、とても可愛かった。目鼻立ちがはっきりしていて、髪の毛も肌もつやつやだった。極めつけはあの声だ。鈴を転がすような声っていうのはあの子のためにある言葉なんだなって思うくらいの、可愛らしくて癒される声だ。五条さんが“御三家の人間らしい”人だったら、間違いなくあの子を選んだだろうに。
なんで優しくするんだろう。どうせ数ヶ月後には解消しなければならない関係なのに。怪我の心配してみたりとか、私の香水の香りが良い匂いだって言ってみたりとか、着物姿を似合ってるって言ってみたりとか。肝心なことは何一つ言ってくれないのに、期待させるようなことばっかり言ってきて。
――止めよう。
もうこれ以上考えるのは止めよう。高専に帰るのは明後日なんだ。それまでは嫌でも五条さんと一緒に居なきゃいけない。これ以上考えたら、きっとまともに仕事ができなくなる。
私はスーツケースから私服を引っ張り出して、滲む視界を無視して着替えた。
リビングに戻ると、五条さんはソファでタブレット端末と睨めっこしていた。
「五条さん」
私が声をかけると、五条さんは驚いたように目を見開いた。
「休んでてって言ったのに。もう大丈夫なの?」
「はい。ご心配おかけしてすみません」
「なら良かった」
五条さんはデスクにタブレットを置くと、自分の隣をポンポンと叩いて見せた。これは……、隣に座れってことだよな。隣に腰掛けると、五条さんは私に向かって頭を下げた。
「……さっきは、ごめん」
「何がですか?」
「神社の参道でのこと。嫌な思いをさせて。もっと早くに止めるべきだったのに。本当にごめん」
絞り出すように、五条さんの口から謝罪の言葉が紡がれる。
「あの人、五条さんの許嫁だって言ってましたよね」
「うん。彼女は僕の遠い親戚の子なんだ」
あの女の子の家――音羽家は御三家に次ぐ家柄の家で、五条家とは姻戚関係にあたるらしい。彼女は五条さんの八つ下で、当初は彼女が十六になった年に結婚することになっていたのだとか。それを「ロリコン趣味はない」と五条さんが突っぱねて、彼女が成人するまで引き延ばしたらしい。
「で、今年、遂に彼女が成人するんだよ。どうしても耐えられなかった」
「でも断ったら他の家がお見合いを持ち込んでくる。それで……」
「そう。それで君に偽の彼女役を頼んだ。まさか初対面の相手にいきなり術式を発動させるような子に育ってるとは思わなかったけど」
疎遠にしてたのが裏目に出た。
五条さんは大きく溜息を吐き、頭を抱えこんでしまった。
「明日、僕は祓除に向かう。悪いけど、その間はこの部屋から出ないようにしてくれないかな」
「え?」
「昔からあの子は欲しいと思ったものは何が何でも手に入れたいタイプの子なんだ。この場所に僕がいると知られた以上、ここのホテルが割れるのも時間の問題だ。僕が祓除に行ってる間は君のことを助けてあげられない」
ぞくり、と背筋が冷える。
「分かりました。明日はなるべく部屋に籠って、ホテルからも出ないようにします」
「ごめん。こんな思いをさせるために連れてきたんじゃないのに」
ちくり。
また胸が痛む。
「いいんです。五条さんも想定してなかった出来事なんですから」
「……ありがとう」
どうして五条さんがそんなに悲しそうな顔をしてるんだろう。
その理由を考えるのも止めにした。
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